☆☆☆これは、グルンワルド財団奨学金の第25回受賞者であるダニエル・ゴットシュタインによる4番目のレポートです。☆☆☆

第四回奨学生レポート

日本では現在、紅葉が見頃を迎えており、もともと美しかった場所がさらにポストカードのような風景へと変わっています。

この変化に加えて、ドイツと比べた際の街並みの違いが今回もいくつか目につきました。まず、建物の外側に沿って設置されている外階段が多く見られます。左右対称の構造によって景観に美しさを与えているように思います。この建築様式の理由としては、消防法上の規制や土地の制約が考えられます。また、住宅同士の間に細い隙間があるのも特徴的で、これも防火対策の一種である可能性があります。

さらに興味深いのは、古くて幅の狭い道路沿いに、家が道路ぎりぎりに建てられている場合と、少し奥に引っ込んで建てられている場合がある点です。調べてみたところ、これらの道路は将来的に約4メートルの標準幅に拡張する計画があるとのことでした。しかし、古い家を取り壊すことは求められていないため、新しく建てられる家にのみこの規定が適用されます。そのため、家の位置から新築かどうかを判断できるようです。

外食をする際——レストランでも居酒屋・バーでも——日本には年長者が年下の人を奢るという暗黙のルールがあります。最近、私はこの恩恵に何度か預かり、本当にありがたく感じています。特に尾道のバーでは、この文化が非常にわかりやすく表れていました。私が先ほど知り合った日本人に年齢を聞かれた後、年上の方が「自分はお金があるから、あなたと一緒にいる若い人を食事に招待したい」と言ってくださり、おもてなし の精神を強く感じました。

日本社会は非常に目標志向的で競争心が強いと感じます。小学校に入る段階でも、試験によってレベルの高い学校に入学することが可能であり、そのために4歳頃から準備を始める子もいます。その後の学生生活でも同じ傾向が続き、レベルの高い学校に通う生徒は名門大学への進学が期待されます。そのため、週6日学校に通うこともあり、授業と宿題のため自由時間は多くありません。

近くの小学校では、授業の切り替え時に毎回手を叩いたり歌ったりして注意力を高めている様子が見られ、とても良い印象を受けました。また、どの学校にも様々な制服があり、大勢が揃うととても美しい光景になります。

私が日本で関わっている環境の影響かもしれませんが、西洋のクラシック音楽への造詣や関心がドイツよりも広く浸透しているように感じます。そのためクラシック音楽はよくある世間話の話題となり、尾道で出会った方々ともその話で盛り上がりました。

総じて、ここ数週間は人との出会いも自然の美しさも、どちらも大きな感動に満ちていました。最後に、紅葉のほぼ絵画のような写真をいくつか添えます。

奈良, 依水園

 京都, 清水寺

京都, 無鄰菴

 岡山, 制服