☆☆☆今年のグリーンワルト訪問記☆☆☆
今年はグリーンワルト財団の第1回研修生Tatjana Schuckが年初に来日して、研修活動を精力的に進めていたのですが、
3月11日の東日本大震災で福島原発事後が発生し、急遽、予定を1ヶ月繰り上げて帰国するというハプニングに見舞われました。
彼女の研修は、日本語のひらがな、及び、カタカナを短期間で習得するなど非常に大きな成果が出ていましたが、
途中で帰国する事になり大変寂しい思いをしたものです。
また、日本を訪れる外国人が激減している中、グリーンワルト財団活動も、このままでは一時中断する事もやむを得ない所まで
追い込まれておりましたが、やはり、自らグリーンワルト市を訪問し、日本の実際の姿を訴えるべきだと考えました。
また、グリーンワルト・ロータリークラブは東日本大震災の被害者に対して5000ユーロの義援金を私の所属している
吹田ロータリークラブに送金してくれました。その善意に感謝し御礼をお伝えする意味も込めてグリーンワルト市を
6月に訪問致しました。
グリーンワルト市は人口約1万人、ミュンヘンの南10キロに位置する小さな町ですが、各界の指導的な人々が住む
ドイツでも最も裕福な町として知られています。私は日本の大手家電メーカーのミュンヘン支店長として1986年から1988年まで
ミュンヘンに住んだ際に、このグリーンワルト市の緑の森のその名の如く、深い森に包まれた閑静な街の美しさに感動を覚えたのです。
そして、その美しい街を日本の大阪に再現しようと決意したのでした。
ドイツのグリーンワルト
日本のグリーンワルト
グリーンワルト市では第1回研修生のタチアナさんの御両親に自宅への招待を受け楽しいひと時を過ごしました。
お父上のマーティンさんは娘の日本研修を一ヶ月早く中断して帰国させた事へのお詫びとその時の事情を懇切丁寧に説明下さり、
あの状況下では誰でもその様な判断をしますとお答えしておきました。翌日にはミュンヘン近郊では最も権威のある
アウラッハゴルフクラブに招待して頂き一緒にプレーをして親交を深めて来たのです。
シュックさんの自宅パーティ
ゴルフ場での歓談
グリーンワルト市を訪問するもう一つの目的はグリーンワルト・ロータリークラブの皆さんに東日本大震災への義援金に対し
吹田ロータリークラブを代表して御礼を述べる事です。そして、会員の皆さんに日本の現状を報告してグリーンワルト財団の若人を
日本に住ませ日本の文化・歴史・言語・習慣を理解してもらう活動を再開する事でした。
その為には日本の実情をオープンに話をし、放射能汚染の現状を具体的数値で報告したのでした。
グリーンワルト・ロータリークラブへの挨拶でクラブ旗の交換と記念品の贈呈
グリーンワルト・ロータリークラブでの例会では約30名の参加を得て、約20分程度の
講演をさせて頂きました。
◎東日本大震災の犠牲者への善意に満ちた義援金への感謝
◎第1回研修生タチアナ・シュックさんを日本に送って頂いた感謝と御本人のエピソード。
◎グリーンワルト財団活動継続への協力
また、参加者からは質問が続出し
◎原発問題の現状と今後の課題。(大変熱の籠った議論が交わされました。)
◎日本の経済、文化、歴史などへの質問
に付いて討議して、お互いの信頼関係を確立できたと考えております。
今回のグリーンワルト市訪問を通じて改めて、ドイツの人々の温かい包容力に感謝し
今年、150周年を迎える日独関係を益々深める活動を継続して行きたいと思っております。